新米教師"L"
二人は慣れた手つきで自分達の足を結ぶ。

すると、セイとカノンが近づいてきた。

「…セイ…!」

むすっとした顔のセイを見て、二人がが頭を下げる。

「ごめん、勝手に抜けたりして」

「でも、俺ら…、もう、大丈夫だから」

すると、セイが自分のハチマキをとって二人の足に結びつけた。

「せ、い…!」

「ぜってー1位とれよ。
これで1位とれなかったらダサすぎんぞ」

セイは照れ隠しのようにそっぽを向き、カノンはセイの代わりのようににやっと笑った。


***
< 179 / 202 >

この作品をシェア

pagetop