新米教師"L"
「あ、そうかも。
じゃなくてですねッ! 何なん…っ、ですかこれは!?
校門先で見た好青年は!?」

エルの問いに冠嶋原校長はキョトンとする。

竜がやって来て、小声で話し始めた。

「お前の話を聞いて、少しおかしいと思った。

ここは、かなりの不良校だし、春休み講習など、
来る生徒はいないに等しいと聞いていたからだ。

恐らく、からまれていた生徒は隣の晴鸞(せいらん)高校の生徒で、
お前が殴ったのがここの生徒だろう」

「嘘だろぉ~!?」

エルは一気に気が重くなった。

それでも、入学式は始まる。

『入学式、始業式を始めますッ!
校長先生、お話をお願いします!!』
< 33 / 202 >

この作品をシェア

pagetop