新米教師"L"
「…? おま、君、どっかで…」

「やっぱそうか、あんた、俺にクッションぶつけた人だろ」

「!?」

その生徒は、朝、エルがクッションをぶつけた男だった。

「…このクラスだったのかよ、くそ…!」

「教師とは思えねーな、その発言」

「…お前、名前は?」

「優月 星(ゆうづき せい)。
皆には、セイって呼ばれてる」

「おっし、セイ! このこたぁ、誰にも言うんじゃねぇ!」

「…じゃあ、一つだけ言うこと聞け」

セイのその言葉に、エルは舌打ちをした。

「やっぱりか…! んで、何だよ?」

セイは、エルの耳に口を近づけて小声で囁いた。
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