普通の恋はできません!






「おはよー」


「おはよー、かなみー」


と、出会い頭で気の抜けた挨拶をする私とまこ


決してめんどくさいわけじゃなく、これが生活習慣付けられているからだ


逆にこの朝の挨拶で


「おっはよーぅ!かっなみぃー!」


なんて、テンションMAXでやられたら、今日一日これなのか……



と思うと気が気でない



だから、この気の抜けた感が一番いい




気の抜けた挨拶を済ませたあと無言で隣に並んで学校へとあゆみを進める私達


生活習慣病すぎる



ってのはおいといて



「あ、かなみ聞いた?」


「なにを?」

と、聞き返すと、声を潜めて


「奏真組って組織の!」


「あー、聞いたよ。まこも気をつけなきゃね」


「そーなんだよなぁ……。私小さい時は囲碁しかやらなかったからなぁ……、カタギの奴らは睨みでどうにかなりそうだけど、極道の奴らはなぁ…… 」


「だから、岳さんに教えてもらおうって言ったじゃん」


「そのころは、囲碁が楽しかった」


この容姿で「囲碁が楽しい」とか!


いいキャラしてるね


「ま、私から離れなかったら大丈夫」


そう言うと、 まこは真顔で


「かなみ。私と結婚しよう」


「でたよ!まこちゃんの同性愛!やめろぉー!私にはそんな趣味はない!」
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