普通の恋はできません!
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る
教室のいろんなところから、授業の終わりを喜ぶ声が聞こえる
そんな中私は
「ねーねー、三上さんってさぁ、なんで影宮とつるんでんのぉ?」
「えっ……、えっと仲がいいから……です……」
授業が終わって3分もただずに私の机の周りには、ちゃらい感じの女子が3人集まっていた
「え、でもでも、全然タイプ違うぢゃん?」
「まこ……か、影宮さん!変わったなぁ……、前は私みたいな子だったんです」
もっぱらの嘘だ。あれは生まれた時からの好奇心とやんちゃさんだよ。
「あっハッハッハ!!まぢウケんだけどぉ!」
と、先日のまこを連想させる笑い方
そして、ひと通り笑ったかと思うと
「うちら、あいつシメるからぁ」
「だって、目つきからして調子乗ってんぢゃん?」
「弱ぇ癖にまぢ生意気」
そう言ってまた豪快に笑った
「……」
私は我慢ならなかった。
まこがバカにされ侮辱され笑われた事に
まこをなんにも知らないで
何言ってんだよ
「……んだよ」
「ん?なんか言った?インキャの三上さぁ〜ん♪」
おっと、イライラしてしまった、深呼吸して聞いてみよう
「なんで私にそう言う事いうの?」
「あ?なんでって……、許可得るため…的な?wwww」
「ふぅ〜ん、そっか」
決意は固まった
「なめんな、極道」
と、いつも高めに取り繕ってる声を低くして、小さめに呟いた
「あぁ?なんか言ったか?」
私は缶の自分の筆箱を手にして
思い切り筆箱を持った手を自分の頭上に振り上げて
私の隣にたっているちゃらい感じの女子の足の甲に
振り落とす
「ぐぁっ!」
…………、自業自得
そして私は声を取り繕って高くし
あくまでも
「だ、大丈夫ですか!?すみません!手が滑って落ちちゃって……」
手が滑って落ちちゃった設定
意図的に振りおろしたわけが無い
「ってめぇっ!」
と、胸ぐらを掴んできた
「や、やめてくださいっ……」
「あんたも、シメられたい?」
「……」
睨み合う。
そして、
「離してもらえませんか?」
そう言って私の胸ぐらにある手首を掴んで力を入れる
私って短気なのかな?
もう危ないや……
キレちゃいそう