普通の恋はできません!
私の自己紹介含め、どこが普通じゃないかを説明しよう。


見た目……普通((自分ではわかってないだけで美人さん

勉強……普通((または、普通以下

ユーモア……普通((たまに輝ける天然を披露

家柄……普通じゃねぇ。((ヤバイ




そう。私の家はどこの誰よりも普通じゃないだろう。

だってうちの家は……


『組織』なのだから。





日本には西と東の暴力団などを取り締まる組織が存在する。


東が【龍田組】

西が【桜田組】


私は西の桜田組の……

次期跡取りなのだから。



そりゃ、普通じゃないことはひと目でわかるよ




で、忘れたい記憶というのは、

中学生時代。暴力団に関わっている

ということを表に出しすぎて、オープンにしすぎて、


先輩からも恐れられていた私

強面のおっさんが、可愛い包のお弁当を渡しに教室まで来たこと。

参観日は組のみんなで来てくれたこと。



これだけで十分なんじゃないかな

私の黒歴史。


まぁ、見た目からしてそういう感じだったのかもしれない。



だから!私は高校生生活をより有意義に!楽しく!

過ごすために、地味になってみたのだ!



じ、じゃじゃーん!!

「スカートの丈少し下げてみた~!」

「変わってねぇよ。」

やっぱりか……


この、即座にツッコミを入れてくれたのは、私の秘密を知っている中学生時代からのお友達

影宮 まこ


でもでも、ほかの旧友とは違う。

この子は唯一、私の本当の、最深部の秘密を知っていて、私もこの子の秘密を知っている。


まこは、私が次期跡取りだというあまり公表していない事を知っていて


私もまこの秘密を知っている


まこもただの高校生ではなく、組織の娘だという事を


その組織というのも、桜田組の支配下にある影宮組の。


で、影宮組というのは、桜田組が牛耳る組の中でも桜田組本部がある地域と同じ所に住んでいて、今の桜田組の総長(私のお父さん)の側近なわけだ。

だけど、家の関係は関係なく仲のいい私達

そのためか、私とまこは幼馴染み

そのためかそのためか、小中高と同じ学校に通うことになった。
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