明日晴れたら、
膝に落としていた視線をそっと汐浬ちゃんに移すと、耳まで赤く染めて恥ずかしそうにしていた。
「…わ、私ね、実は…悠弦くんのことが、好きなの」
その瞬間、足は動かなくなり、目の前が真っ暗になった。
同時に、思考回路も完全停止した。
その時、いきなり吹いた強い風が隣のブランコを揺らした。
その錆びた音が、私の頭の中を通過した。
もう、なにも、考えられなくて、なにも、聞こえなくなった。
メニュー