明日晴れたら、
次の日。
奇跡が起こった。
「…え…っ、う、そ…!?」
登校中、あの場所を通りすぎる時に、不意に昨日書いた相談事を見ようと目を向けると、私は驚きの声を上げた。
私が書いた文字の下になにかが書いてあり、慌てて駆け寄って見てみると、前のやり取りの時と同じ字で返事が書いてあった。
『面倒なことになったな。
でもあんま気にしなくて良いと思う。
なんか頼まれたりしたら、てきとーにあしらっとけば。』
「……よし、決めた」
汐浬ちゃんのこと気にしてたら苦しくなるだけだよね。
だからこの人の言う通り、あんまり気にしないことにしよう。
そしてなにか協力してって言われたら、汐浬ちゃんにはすごく悪いけど、軽い感じで返そう。
ごめんね、汐浬ちゃん。
ありがとう、この場所が映すもうひとりの誰かさん。