明日晴れたら、
教室に入るとすでに薺ちゃんがいて、自分の席で携帯をいじっていた。
「…あ、美和おはよ!」
「おはよう」
自分の席に鞄を置いて、薺ちゃんのところに行く。
「あのさ、薺ちゃん」
「うん? どうしたの?」
「汐浬ちゃんのことなんだけどね…。私、協力してって言われたら、汐浬ちゃんには悪いけど軽く返そうって思うの」
「美和…」
最初は驚いていた薺ちゃんだけど、すぐに笑って頷いた。
「うん、良いと思う。もしなんかあったらすぐに言いなよ?」
こんな言葉をかけてくれるなんて、私はすごく良い親友に恵まれたよ。
私は嬉しくなり、笑顔で「ありがとう」とお礼を言った。