明日晴れたら、
*第5章*
メール
メアドを聞くと約束しちゃったからには、いやだけど聞かなきゃいけないよね…。
次の日の学校で、私はいつ南くんに聞こうか悩んでいた。
…そもそもクラス違うから、学校にいてもあんまり顔合わせないのに…汐浬ちゃんのほうが、接点は絶対あるのに……。
いつもより、休み時間に教室を出る回数を増やしてみたりもしたけど、結局1回も会えずに、遂には放課後を迎えてしまった。
「おーい川上! 早くしろーっ」
塔田くんが薺ちゃんを呼びに、教室にやって来た。
「薺ちゃん、塔田くん、バイト頑張って!」
そう言って手を振ると、2人は笑って「ありがとう」と言ってくれた。