明日晴れたら、
「…明日、頑張って絶対に聞かなきゃ…」
決心して昇降口に向かうと、「あ」という短い声が聞こえて、下がり気味だった視線を上げた。
「増川、今から帰り?」
「っ、え…み、南くん…!」
そこには、ちょうど靴を履き替えた南くんが微笑みながら私を見ていた。
いきなりの南くんにびっくりしすぎて、私は目を丸くしてまともに言葉が出てこない。
「ふは、どうしたの、そんなびっくりして」
「え、や、あの、その…っ、」
うわあああっ、だめだよ!!
でもだって南くんのこと考えてた時に、ちょうど目の前に現れたんだもん…! びっくりしないわけないよ…っ!!