明日晴れたら、
部屋に入り私服に着替えると、さっき教えてもらったばかりのメアド宛てにメールを作成する。
【メアド教えてくれてありがとう】
好きな人にメールを送るのって、こんなに緊張するんだ…。
送信してからもう一度その内容を読み返す。
「…あ…」
語尾に“!”とかつければ良かった…!!
失敗した…、と頭を抱えていると、鳴り出した着信音。
差出人は、南くん。
返信が思いのほか早くてびっくりした。
【こちらこそありがとう】
シンプルなメール。
絵文字も記号もなにもついていないメールだけど、ものすごく嬉しい…!!!
…こんな日が来るなんて、中学の頃の私は想像してたかな…?
南くんと、メールできるなんて…!
私はぎゅっと携帯を握り締めた。