明日晴れたら、
痛み
「あの…汐浬ちゃんはいますか?」
「汐浬? …あ、汐浬ー、呼ばれてるよー」
次の日のお昼休みに隣の3組に行って、クラスの人に汐浬ちゃんを呼んでもらった。
目的は、南くんのメアドを教えること。
昨日のメールで南くんに、汐浬ちゃんに教える許可もちゃんともらった。
…これが終わったら、今度こそ、もう協力はしない。これ以上2人を近づけるお手伝いなんてしたくないし、それで苦しみたくもない。
「あ、美和ちゃん〜! どうしたの?」
「…あ、あの、南くんのメアド、教えてもらったから…」
「えっ! ホント!? ありがとう美和ちゃんっ!!」
用件を伝えたとたんに顔を輝かせた汐浬ちゃん。
…本当の本当に、南くんのこと好きなんだな…。
こんなにも喜ばれてお礼を言われると、自分のしたことが、こんなにも悔しい。