明日晴れたら、




その日の放課後、担任の大柴先生に呼び出しを喰らった薺ちゃん。


「ごめん! すぐ終わらせてくるから、先に昇降口行って待ってて!」

「うん、わかった」


私は1人で、昇降口に向かうために教室を出た。






向かう途中で南くんたち3組の前を通った時、教室の中から話し声が聞こえた。




「あはははっ! なにそれ初めて聞いた!」


「っ!」



…今の、もしかして、南くんの声……?


わずかに開いていたドアの隙間から中を覗いてみた。






…けど、すぐに後悔。


そこには、南くんと汐浬ちゃんを中心に、何人かの男女が楽しそうに話していた。


隣同士で座って話している南くんと汐浬ちゃんの本当に楽しそうな姿が目に焼きついた。



「っ、」



私は見ていられなくなって、走ってその場をあとにした。





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