明日晴れたら、




「っ、…増川…」


なぜか苦しそうな南くんの声。

その声に少しびっくりして顔をゆっくりと上げると、南くんの背中しか見えなかった。




「…また明日」


南くんは小さく言うと、昇降口を出ていった。



「…み、美和ちゃんっ、ごめんね。ありがとう!」


汐浬ちゃんはそう言って、南くんのあとを追った。






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