明日晴れたら、
不確かな気持ち
冬休みまであと1ヶ月を切った。
寒さが増すに連れて、南くんとの距離はどんどん遠くなっていった。
学校では、南くんと汐浬ちゃんが一緒にいるのをよく目にするようになった。
いつも南くんの隣にいる塔田くんも他の男子と一緒にいて、たまにしか、南くんといるところを見なくなった。
「ねぇねぇ悠弦くん、昨日のテレビでさ…」
私はもちろん、薺ちゃんも2人が仲良くすることをいやだと思っている。
「あの2人…っ、なんなのもう!!」
薺ちゃんは廊下から2人の話し声が聞こえると、今にも2人に襲いかかりそうな勢い。
南くんと話したいけどクラスが違うのが大きいし、なによりいつも汐浬ちゃんといるから、私が入る隙間なんて少しもない。
かといってメールをする勇気もなかった。