明日晴れたら、
やがて、耳を塞ぎたくなるような噂が学年で出回るようになった。
…それは、南くんと汐浬ちゃんが付き合っている、というもの。
そんなもの、信じたくなんかなかった。
でも廊下を歩けば1日に1回は必ず、南くんと汐浬ちゃんが楽しそうに話しながら私の横を通りすぎる。
そして決まって聞くセリフ。
「あの2人絶対付き合ってるよね〜! お似合いだし」
それを聞くたび、隣にいる薺ちゃんは不機嫌になる。
私もどんどん胸をえぐられていった。