明日晴れたら、




次の日の朝。


返事が来ていた。




『辛いかもしれないけど、もう少し好きなままでいたら? 諦めかけても、あと少し追いかければ叶うかもしれないよ。』





……もう素直に、言葉を受け止められなくなった。


こんな気持ちのまま南くんを好きでい続けるなんて、できない気がした。



一晩置いた今となっては、南くんを好きなのか、そうじゃないのか、わからなくなっていた。




…もう、自分の気持ちさえ、自分でわからなくなっていた。









重い気分で教室に入り薺ちゃんと話していると、ぱたぱたと足音が近づいて来て、



「美和ちゃんっ!」


「っ、…汐浬、ちゃん……」



……会いたくない人が、私に会いにきた。


私を呼ぶ汐浬ちゃんの顔は嬉しさに溢れていて、誰が関係しているのかなんて、聞かなくてもわかった。





< 147 / 244 >

この作品をシェア

pagetop