明日晴れたら、
*第6章*

高嶋くん





冬休みに入るとすぐに、私が住んでいる地域には珍しく大雪が降った。



「雪かきなんて慣れてないから、もう…っ、はぁ。北海道の人は毎年大変よね…」


ある日の朝、私はお母さんとお父さんと3人で、人生数回目の雪かきをしていた。


お母さんはさっきからひとりごとをたくさんこぼしながら、お父さんと私は黙々と、車道と歩道の境目に雪山を作っていく。






約2時間くらい作業をして、なんとなく雪かきは終了した。


家の中に入ると、室内の暖かさが身に沁みるのと同時に、どっとやってくる疲れ。

特にお母さんは応えたみたいで、朝ごはんを食べ終わるとそのままリビングのソファで寝てしまった。




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