明日晴れたら、
「そっ、それは大丈夫だよ! まだ冬休み始まったばっかりだし…!」
真剣な顔でそう言う高嶋くん。
でも無言を回避してくれたから安心している自分がいる。
「とりあえず、休み中に数学は頑張って終わらせよう」
また真剣にそう言うから、つい笑ってしまった。
そんな話をしているうちに家に着いた。
「ありがとう」
高嶋くんからバッグを受け取りお礼を言う。
「今度なにかお礼させてね」
そして今度こそ「じゃあね」と手を振り高嶋くんに背を向ける。
……けど、
「ちょっ、と、美和」
「わっ!」