明日晴れたら、
唐突な誘い
夏休みと同様、課題に追われたり、たまに薺ちゃんとお互いの家で遊んだりして過ごしているうちに、頭の中から少しずつ南くんが薄れていった。
冬休みも残りあと1週間を切ったある日の朝、高嶋くんからメールが届いた。
【今から駅前来て!】
「えっ!? な、なんで…!?」
文面を見てびっくりした。あまりにも唐突すぎる。
【ええ!? 今から!?】
するとすぐに来る返信。
【待ってるから、来てね】
…断るという選択肢はないみたい…。
断る理由もないけど、急だよ…!
私は寒い中待っている高嶋くんのために、急いで支度をした。