明日晴れたら、
……高嶋くんに告白された冬休み明けのあの日。
あれ以来高嶋くんとの接点は何回かあった。
…でも、『今度』と言われた告白の返事は、いまだにできていない。
失礼だと思っている。ずっと返事をせずにここまで来てしまったこと。
だけど、自分の本当の気持ちが…わからない。
返事をしたいけど、とてもそんな状態じゃなかった。
「みーわ、帰ろ!」
「うん、帰ろう」
クラスが変わっても、薺ちゃんと下校する習慣は変わらなかった。
並んで歩きながらお互いのクラスの話をしていた。
話がひと段落したところで、薺ちゃんが話を切り出した。
「美和、あんたまだ高嶋に返事してないの?」
「っ、」
ーーー高嶋くんに告白された次の日、薺ちゃんに尋問された。
それで、その事情については高1のうちに薺ちゃんは知っていた。