明日晴れたら、

『…高嶋くん…私…』



……私はあの時、なにを言おうとしたんだろうーーー…







「…心のどっかで、南のこと好きなんじゃないの？」


「えっ」


薺ちゃんがハッキリとした口調でそう言ったから、私は驚いて短く叫んだ。



でもその瞬間、体中に電気が走るような感覚に襲われた。



真剣な横顔の薺ちゃんが、妙に遠くにいるように感じた。





「頭と口では好きかわからないって言ってても、高嶋に告られて、もしかして好きなのは高嶋で、南は好きじゃないって思ってても、心の中は違うんじゃないの？」

「……」

「自分の気持ちに素直になりなよ」