明日晴れたら、
「それを必死に堪えてる美和が可愛くて笑った」
「っ!」
…あ。いつもの高嶋くんだ…。
そこには、女子顔負けの可愛い笑顔。
「…なっ、泣きそうになんてなってないよ!」
「ウソだ」
「うそじゃない!」
そんな言い合いをしているうちに、私も前のように普通に笑えるようになっていた。
「…じゃ、俺そろそろ帰る。これからも友達だからね、わかった?」
「わかってるよ」
「ん。じゃあね」
手をひらひらさせて、高嶋くんは図書室を出ていった。
…ありがとう、高嶋くん。