明日晴れたら、
汐浬ちゃんはそれを見送ると、私に向き直って口を開いた。
「あの、私……、明日っ、悠弦くんに………告白、しようと思うの…!」
照れながらそう言う汐浬ちゃん。
私はなにも言えず、ただ目の前が真っ黒く塗りつぶされていった。
沈んだ気持ちで昇降口に行くと、私の様子がおかしいことに気づいた薺ちゃんが、どうしたのか尋ねてきた。
帰り道の中で、私はさっきの話をそのまま話した。
聞き終えた薺ちゃんは、突拍子もないことを言い出した。
「じゃあ美和も告白しなよ」
「いっ、いきなりそんな、無理! できないよ!」
最近、やっと前みたいに話せるようになってきたのに、そんな、告白なんて、大それたことできるわけない。
「ふーん」
薺ちゃんは急に冷めた声でそう言って、そのあとはお互いなにも話さずに歩いた。
「…じゃあまた明日」
「うん、またね」
そしてそのまま別れた。