明日晴れたら、




着いたのは、図書室だった。


もう何回も来た場所だけど、この時間帯に来るのは初めて。



私たち以外に誰もいない静かな図書室で、汐浬ちゃんの静かな声の「座ろっか」が、やけに大きく聞こえた。


きっと緊張のせいだ。

端の椅子に座った汐浬ちゃんの隣に座ると、こっそり深呼吸をした。




膝の上できつく握った拳をずっと見ていたら、隣から洟をすする音が聞こえて、驚いた私はゆっくりと顔をそちらに向けた。




そこにいたのは、泣き顔の汐浬ちゃん。口を開いてゆっくり話しはじめた。





「……美和、ちゃん……、私…っ、悠弦くん、に、振ら…っ、ちゃっ、た……っ」




「………え…」




涙で顔を濡らした汐浬ちゃん。


私は吃驚するばかりで、なにも言えない。







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