明日晴れたら、
買ってきたトマトをお母さんに渡すと、「助かったわ、ありがとうね」と言われた。
「もうすぐでごはんできるから、お父さん呼んできて」
私はお父さんの部屋に行き声をかける。
それから自分の部屋に入ると、すぐに薺ちゃんにメールをした。
顔も声もなにもわからない見知らぬ人とずっとやり取りをしていた自分も自分だけど、いきなり明日待ち合わせ、なんて言われたら、ものすごく混乱してしまう。
携帯を握り締めて返信を待っていたら、すぐに携帯が鳴った。
【行ってらっしゃい♪】
「………」
薺ちゃんからのあり得ない返信に、目を見開く。
開いた口が塞がらないって、こういうことだ。