明日晴れたら、





「…ずっとここでやり取りしてたのは俺。びっくりした?」


私は何度も頷く。


まさか好きな人とずっとやり取りをしていたなんて……!



そんなこと想像できるわけない。





「…ここで話すのもあれだし、場所移動しようか」



南くんに連れられ、信じられない気持ちのまま、近くの公園のベンチに並んで座った。








「…み、南くんは、あのやり取りの相手が私だって、いつから知ってたの…?」



パーカーの袖をぎゅっと握りながら聞く。




「キツネ犬の時からだよ」


「…えっ…?」



…そ、それって…1番最初に描いてた……!




「学校帰りに、しゃがみこんでなにか描いてる増川を偶然見つけたんだ。増川が帰ったあとに見てみたら、キツネ犬が描いてあった」





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