明日晴れたら、




南くんはまた私をぎゅっと抱き締めた。




しばらくのあと体を離して、また涙を拭ってくれた。


向かい合うと、南くんは柔らかい笑顔で頬を淡く染めて、優しく穏やかな声で言った。



「増川、俺と付き合ってください」

「ぅ、ぅああああああ〜っ」



溢れ出す涙は、もう止められなかった。

号泣しながら、私は何度も何度も頷いた。




南くんは、今度は力一杯、抱き締めてくれた。










自分の意志を持つことって、すごく大切なこと。


そして、自分の意志で行動することって、すごく勇気がいる。



周りに流されずに、しっかり“自分”を持つことが大切。


私は周りに流されかけたけど、なんとか“自分”を持ち続けられた。




…だからこうして、南くんと想い合うことができたんだ。






ーーーーー諦めかけたけど、ずっと、南くんを好きでいて良かった。



追いかけて、良かった。






ありがとう。

大好きです、南くん。








*end*




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