明日晴れたら、
「ほれ、これやるよ」
川上にそれを渡す。
「え、塔田ってチョコ常備してんの? うける」
「はあ!?」
ちょっと待ってくれ。チョコあげたらそういう目で見られんの俺?
「ごめんごめん。ありがと」
「…お、おう」
川上は箱を開けると、1粒チョコを食べた。
「…今日、美和と南はハロウィンデートだったって」
「おー! 仲良いなあいつら。…てか、ハロウィンデートってなにすんだ? 普通のとなにが違うんだ?」
「…んー、さぁ、わかんない」
わかんないのかよ。…まあ、良いや。
「あー…、川上ってさ、好きなやつとかいないの?」