明日晴れたら、
…俺が美和を好きになったそもそもの始まりは、球技大会の実行委員で同じになったこと。
最初美和のことは、“ちっちゃくて可愛い女子”って認識しかなかったけど、初めての委員会の時、ちょっと心を揺さぶられた。
正直、委員なんてめんどくさすぎてやりたくなかったから、会議室に着いて席に座るなり寝ることにした。
ーーー「……てください! 委員会始まります!」
次に目を開けたのは、誰かの声と、体を揺すられる感覚があった時だった。
ゆっくりと体を起こすと、隣で美和が心配そうに俺の顔を覗きこんでいた。
っ! …やばい…可愛い……。
思わず見惚れてぼーっとしていたら、美和に声をかけられ、はっとして言葉を発した。
…そういえば、あの時はまだ“増川さん”って呼んでたな…懐かしい。