明日晴れたら、






それから少しずつ美和を目で追うようになっていて、気づけばそれが美和への好意へと変わっていった。




美和が好きだと気づいたのは、高1の冬休みが近くなった頃だった。



これから、美和とたくさん話して好きになってもらおうと決心した矢先に、俺は気づいてしまった。








ちょうどその時期、隣のクラスの南って男子と長澤って女子がウワサになっていた。


でも俺には関係ないって気にしないでいたら、ある日の休み時間に見てしまった。




友達と雑談している間にふと美和を見ると、その美和が苦しそうな顔で廊下のほうを見ていた。


不思議に思ってその先を見てみると…



「…あれ、もしかして…」




あれがウワサの南くんかな。隣に長澤さんっぽい女子いるし、なんか騒がれてるし…。







「…っ、」




……もしかして…美和って……南くんのこと好き…とか……?




美和の隣にいた川上さんが、そのほうを見て怒りを露わにしているのを見て、少し、そんなことを思ってしまった。





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