明日晴れたら、
そして高2の春。
増川とのやり取りがずっと途絶えていたけど、突然書いてあった言葉に、俺は確信してしまった。
『ありがとう。うまく頑張れそう。』
…これは、増川が、高嶋と付き合いはじめたってこと…だよね。
「……そっ、か…」
返事を書く気にはなれず、俺は増川を諦めようとした。
…それが今日、違っていたことがわかった。
塔田からの思いがけない報告が、一瞬理解できなかった。
[だからお前、増川を諦める必要なんかないんだよ!]
塔田のその言葉で、俺の中に再び溢れはじめた感情。
今までなんとか抑えてきたけど、フタは簡単に外れた。
…俺、やっぱり増川のこと好きだ。
「…ありがとう塔田。俺、増川に伝えてみる」
振られる可能性だって十分ある。
それでも、伝えたい。今度は、俺が伝える。
[おう、頑張れよ!]