明日晴れたら、
ーーーーーそして、約束の10時になった。
…増川は、来ない。
いきなり書いて呼び出すなんて、やっぱり無謀だったかな……。
…そう思った時だった。
ーーーーー背中のほうから、誰かが走ってくる足音が聞こえた。
………まさか……!
それは俺の近くに来ると、ぴたりと止まった。
「……み…なみ、くん………?」
震える声で、名前を呼ばれた。
ーーーーー増川だ………!
俺は、増川が来てくれたことが本当に嬉しくて、自分でも頬が緩むのがわかった。
振り返ると、そこにはすごく驚いた顔の増川がいた。
「…増川」
俺は、大好きな人の名前を呼んだ。
*番外編 end*