明日晴れたら、




申しわけなさと恥ずかしさと緊張でいっぱいいっぱいになっていたら、いつの間にか私の家に着いていた。


「はい、じゃあ、風邪引かないようにね」

「…あっ、ありがとうございました…!」


お礼を言うとすぐに玄関に入った。




…な、なんであの人、私の家、知ってたの…?


私の家を知ってる先輩なんていないはずだし、友達だって薺ちゃんしか知らないし…。





…無意識に道言ってた、とか…?


いやいや、ありえない。そんなことあるわけない。



私は玄関を出て、さっき送ってくれた人を左右を見て探した。


しかし、それらしき人はいないどころか、この大雨の中歩いている人は全然いなかった。




…あの人は、誰だったんだろう…。



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