明日晴れたら、
「…わ、美和!」
「っあ、ごっ、ごめん!」
薺ちゃんの声で我に返る。
「あたしオレンジジュースとクッキーにするけど、美和は?」
「あ、うん。私も同じの」
「じゃあオレンジジュースとクッキー2つずつですね」
確認してから、南くんは教室の奥に消えていった。
「……美和?」
「…っあ、大丈夫、大丈夫! ごめんね!」
知らずのうちに下がっていた顔を上げて、私はへたな笑顔を作って顔の前で手を振った。