明日晴れたら、
「お待たせしました。オレンジジュースとクッキーです」
目の前に置かれたジュースとクッキーをぼーっと眺める。
「さっき少し体育館覗いたけど、」
南くんの声で、瞬きをひとつする。
「ダンス、良かったよ」
「っ!」
私はその言葉に驚き、目を見開いて南くんを見る。
南くんは微笑むと、また教室の奥に消えていった。
薺ちゃんを見ると私と同じように目を見開いていた。
私は驚いたままコップに入った冷たいジュースを一口飲んだ。
本当にびっくりして、ジュースは冷たすぎて、味はよくわからなかった。