明日晴れたら、
待ち合わせ場所である駅前に着くと、薺ちゃんはすでに来ていた。
「おはよ、美和!」
「おはよう〜!」
「美和は相変わらず白いねー」
「ずっと家にいたからかな? 薺ちゃん、ちょっと焼けた?」
「あー、バイト先まで歩いてるからだわ」
「えっ、薺ちゃんバイトしてるの!?」
「あれ、言ってなかったっけ」
「聞いてないよーっ!」
そんなやり取りをしながら薺ちゃんについて電車に乗り、3つ目の駅で降りた。
駅から出て少し歩くと、大きな門が見えてきた。その奥には観覧車。
「…え、もしかして、遊園地?」
「そうだよ」
遊園地なんていつぶりだろう。
小さい頃に戻ったみたいで、わくわくしながら門をくぐった。