明日晴れたら、
「ねぇ、薺ちゃん」
「うん?」
薺ちゃんと塔田くんが話し終えたところで、私は薺ちゃんに声をかけた。
「なんで、南くんと塔田くんがここにいるの?」
「あー、言ってなかったね」
そう言うと、薺ちゃんは話しはじめた。
薺ちゃんは夏休みに入ってからファミレスでのバイトを始めた。ちょうど同じタイミングでバイトを始めた塔田くんと、同じ高校だという理由から仲良くなった。
この前のバイト終わりに、近所の人から遊園地のチケットを4枚もらったから遊びに行かないか、と塔田くんに誘われた薺ちゃん。
残り2枚はそれぞれ友達を誘うことになり、その時塔田くんは、クラスで特に仲の良い南くんを誘うと言ったから、薺ちゃんは迷わず私を誘った、という流れで、今に至る。