明日晴れたら、





「ねぇ、薺ちゃん」

「うん?」



薺ちゃんと塔田くんが話し終えたところで、私は薺ちゃんに声をかけた。


「なんで、南くんと塔田くんがここにいるの?」

「あー、言ってなかったね」

そう言うと、薺ちゃんは話しはじめた。





薺ちゃんは夏休みに入ってからファミレスでのバイトを始めた。ちょうど同じタイミングでバイトを始めた塔田くんと、同じ高校だという理由から仲良くなった。


この前のバイト終わりに、近所の人から遊園地のチケットを4枚もらったから遊びに行かないか、と塔田くんに誘われた薺ちゃん。

残り2枚はそれぞれ友達を誘うことになり、その時塔田くんは、クラスで特に仲の良い南くんを誘うと言ったから、薺ちゃんは迷わず私を誘った、という流れで、今に至る。





< 49 / 244 >

この作品をシェア

pagetop