明日晴れたら、






薺ちゃんに言われたことを意識しすぎて、夕方になった今でも、話すどころか目も合わせられないでいた。




「もうそろそろ帰ろっか」


薺ちゃんが伸びをしながらそう言った。



「うん、そうだね。帰ろう」

南くんが頷いた。



私も頷きかけたところで、塔田くんが「あぁー!」と大声を出した。



「なによいきなり! びっくりするでしょ!」


薺ちゃんが塔田くんの頭をバシンと叩く。

塔田くんは「いってぇ!」と言って頭をさすると、にかっと笑って口を開いた。




「遊園地と言ったら、観覧車だろ!」





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