明日晴れたら、
それからゆっくりと降下していき、ようやく私は地面に立った。
「おい、塔田」
深呼吸をしていると、南くんが塔田くんになにかを話しているのが目に映った。
「…だから俺もだけど、ちゃんと確認してから乗ること」
「増川ぁーっ! マジすまん!」
「え、え?」
「高いとこ苦手だって今聞いた! ごめんな、勝手に引っ張って…」
塔田くんは今にも土下座しそうな勢いで、私は慌てて手を振った。
「大丈夫だよ!気にしないで!」
そう言うと、塔田くんは心底ほっとした顔をした。