明日晴れたら、
4人並んで門を出た時だった。
「あー、あたし寄るとこあったんだ! 塔田! 行くよ!」
「は!? え、ちょっ、おいっ! 引っ張んな!!」
「薺ちゃん!?」
私が名前を呼ぶと、振り返った薺ちゃんは笑顔で頷いた。
そのまま、私は南くんと残された。
薺ちゃん……。これは無理やりすぎるよ…!
どうしたら良いかわからず、私は俯いた。
「…川上、用事あったのに来てくれてたんだ。なんか悪かったね。…あれ、増川?」
「……」
…うそでしょ南くん!?
申しわけなさそうな顔の南くんを見て、私は目を見開いて固まった。
「…増川? どうしたの?」
「…っあ、な、なんでもないです…」
「じゃあ、帰ろうか。降りる駅同じだよね?」
私は南くんと帰ることになった。