明日晴れたら、

南くんとの1時間





次の日。



2時間目までは至って普通に過ごしていたけど、3時間目が始まる前の休み時間の時、急に頭痛に襲われた。


最初は、なんとか治るだろうと軽く思って薺ちゃんと話していたけど、治るどころかどんどん痛くなってきて、思わず顔をしかめたら、


「…あれ、美和? どうした?」

「っ!」

薺ちゃんは私の顔を覗きこんで尋ねた。



「なんか調子悪そう。どっか痛いんじゃない?」


…薺ちゃん、鋭い…。




「…ほ、ほんのちょっと、頭…痛いだけで、なんともないよ! 大丈夫!」

「保健室行きな!」

「えぇっ、大丈夫! 授業受けるよ!」


それに次の授業化学だし、昨日…じゃなくて今日の夜中に頑張って予習したから、それを無駄にしたくない…。



< 64 / 244 >

この作品をシェア

pagetop