明日晴れたら、
「だーめ! 頭痛すぎて倒れられたら困る! 予習プリントはあたしが代わりに出しておくから、保健室行って休んできなさい」
…そこまで言われちゃうと、断ろうにも断れない…。
「…うん、じゃあプリントお願い。…あ、あとで授業のノート写させてね」
「当たり前でしょ? ほら、さっさと行きな」
薺ちゃんの言葉に押され、私は保健室に向かった。
“コンコン”
「あっ、はーい、どうぞ」
「失礼します…」
静かにドアを開けて中に入ると、私は目を見開いた。
「…え、なんで…」
「増川だ。どうしたの?」
椅子に座るジャージ姿の南くんがそこにいて、ものすごくびっくりした。