明日晴れたら、





それからは、お互いの中学の部活や今のクラスの話をしたりして過ごした。





時間はあっという間に過ぎて、気づけば3時間目の終わりのチャイムが鳴る頃になっていた。



「…あ、なんか、話してたらもうこんな時間だ。…1時間さぼっちゃったね」


腕時計を見て笑う南くんに、私もつられて笑った。




すると南くんは、急に申しわけない表情になって私を見た。


「増川、頭痛だったのに、俺ずっと喋ってて全然寝れなかったよね……。ごめん」

「大丈夫です! 謝らないでください」



不思議なことに、南くんと話しているうちにいつの間にか頭痛は治っていた。




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