明日晴れたら、
新しい友達と絵の返事
次の日の放課後。
「おーい増川!」
「あ、塔田くん」
教室に塔田くんがやってきて、私を呼んだ。
「悪いんだけど、川上呼んでくれねえか」
「薺ちゃん? うん、わかった」
教室を見回して薺ちゃんを探すと、帰り支度をしているところを見つけた。
「薺ちゃん、塔田くんが呼んでるよ」
「塔田? ……あ、忘れてた」
「え…?」
薺ちゃんはいそいそと鞄をまとめた。
「最近バイト先まで一緒に行くようになったの。シフトだいたい同じだから。今日同じ日なの忘れてたわ。ありがと」
「そうだったんだ! 頑張って、バイト」
薺ちゃんは手を振り、慌てて塔田くんのもとに走っていった。