明日晴れたら、
「終わったあ〜!」
隣で汐浬ちゃんが伸びをして、私もふーっと息を吐く。
「もう夕方だね」
「ほんとだ、5時半だよ」
まとめたプリントを、整理された机のはしに置く。
「じゃあ、帰ろっか」
「うん」
2人で昇降口まで行き、家の方向が違うから、そこで手を振って別れた。
「…あれ? なんか書いてある…?」
ついこの前、あのへたくそなキツネ犬を描いた場所を通りすぎる時、ふと目に入ったキツネ犬の下に、なにか文字が書いてあることに気づいた。