明日晴れたら、
「決まったのは、高嶋だな。よし、じゃあ2人頼むな」
そしてちょうど授業終了のチャイムが鳴った。
「ちょっと美和! どうしたの、立候補して!」
終わるとすぐに私の席にやってきた薺ちゃん。
「隣のクラスの汐浬ちゃんって子と約束したの。それに、委員の仕事に興味あったし」
それを聞いた薺ちゃんは、最初は目を丸くしていたけど、すぐに笑顔になって、「頑張れ!」と言ってくれた。
そして放課後。
委員会が行われる会議室に向かおうと、鞄を持って教室を出ようとした時。
「増川さん」
「あっ、はい」
後ろから、穏やかで優しい声に呼ばれて振り返った。
「委員よろしく。…あ、俺、高嶋昴(たかしま すばる)」
「あっ、高嶋くん、よろしくお願いします…!」
「会議室だよね? 一緒に行こ」
「あっ、はい!」
私は高嶋くんと、会議室に向かって歩きはじめた。