明日晴れたら、
少し距離を空けながら、隣を歩く高嶋くんをちらりと見る。
私よりも少し高い背に、モデルさんみたいな長い脚。ブラウンのふわふわの天然パーマがよく似合う男子。
今まで話したことはなかったけど、よく教室で誰かと話しながら見せる、女子顔負けの可愛い笑顔が印象的だった。
そして密かに女子に人気で、女子みんなの憧れの存在。
いわゆるモテる人。
「…あれ? どうかした?」
「…っえ、え?」
「や、俺のことずっとぼーっと見てるから。なんか変? 俺」
わ、私ったら、ずっと高嶋くん見てたの…!?
…は、恥ずかしい…。
「なっ、なんでもないですごめんなさいっ!」
「ふは、そんな謝ることじゃないよ。大丈夫」
すると高嶋くんは私に、あの可愛い笑顔を向けてくれた。
私は赤面してしまいそうで、そっと視線を落とした。