明日晴れたら、
中3になると、いよいよ進路について本格的に考える時期になった。
勉強も忙しいし、夏には私と薺ちゃんが所属する女子バスケ部も中体連を迎え、そして野球部エースの南くんも中体連に向けて頑張っていた。
それが終わると勉強にさらに力を入れるようになり、南くんとの接点は全くなくなった。
それでもずっと、南くんを好きだった。
それぞれの志望校を決定した頃、私の元に嬉しい知らせが飛び込んできた。
「あたしたちと同じ侑暒(ゆうせい)高校受ける人あんまいないって聞いてたけど、隣のクラスの南が侑暒受けるらしいよ」
「う、うそっ!」